紙のFAXから脱却したきっかけ
私が勤める企業は、創業から30年以上にわたって従来の複合機を使ったFAX運用をしていました。毎日、営業資料や契約書、顧客からの注文書などが次々とFAXで届き、それらを印刷して整理するのが日常業務の一部でした。正直、「これって今どき必要なのかな」と感じながらも、「取引先がFAXを使っているから仕方ない」と諦めていたんです。
転機は今年の4月。複合機の保守契約更新時期が来たとき、営業担当者から「新しい複合機は月額8,000円かかります」と言われました。年間96,000円。それに加えて、紙代やトナー代、メンテナンス費用を考えると、毎月1万円以上の経費がかかっていることに気づいたんです。その時、ふと「インターネットFAXってどうなんだろう」と思い立ち、調べてみることにしました。
インターネットFAXへの切り替えで変わったこと
導入したのは、月額1,500円程度のインターネットFAXサービスです。正直、最初は不安でした。「本当に取引先からのFAXが受け取れるのか」「送信がちゃんと届くのか」という心配が拭えなかったからです。でも、実際に使ってみると、その不安は杞憂に終わりました。
導入から3ヶ月経った今、私の業務は劇的に変わりました。最も大きな変化は、受け取ったFAXがメールで届くようになったこと。これまでは複合機の前に行って、印刷されたFAXを確認していたのですが、今はデスクのパソコンやスマートフォンで即座に確認できます。外出先からでも確認できるので、急ぎの案件への対応が格段に早くなりました。
月額1,500円で年間96,000円の経費削減。これは本当にやって良かった判断でした。
具体的なメリットをまとめると、以下の通りです:
- 月額費用が8,000円から1,500円に削減(年間78,000円の節約)
- 紙代やトナー代がほぼ不要に(月3,000円程度の削減)
- 受信したFAXをPDFで保存できるため、書類管理がデジタル化
- スマートフォンから送受信可能で、営業活動中の対応が迅速に
- 複合機のスペースが不要になり、オフィスが広くなった
特に書類管理の改善は予想外の大きなメリットでした。これまで、重要な契約書やFAXは紙で保管していたため、「あの書類どこにあったっけ」という状況が頻繁に起きていました。今はクラウドに保存されるため、キーワード検索で一瞬で見つかります。
デメリットと今後の課題
もちろん、すべてが完璧というわけではありません。正直に課題も述べておきます。
まず、取引先によっては「FAXが届いていない」と言われることが数回ありました。調べてみると、相手側の送信ミスが原因だったのですが、初期段階では「インターネットFAXだから届かないのでは」という不信感を持たれることもありました。今は、重要な案件の場合は事前に「インターネットFAXに切り替えました」と連絡するようにしています。
また、高齢の取引先からは「FAXが届かない」という問い合わせが増えました。これは相手側が従来のFAX番号に送信していたことが原因。新しいFAX番号を案内する手間が少し増えました。
- 取引先への周知に手間がかかる
- 初期段階では相手側の不信感を払拭する必要がある
- ネット環境が不安定だと受信に遅延が生じる可能性
- セキュリティ面での懸念(ただし、サービス側の暗号化対応で軽減)
ただし、これらのデメリットは、導入から3ヶ月で大きく改善されました。取引先も新しいFAX番号に慣れ、今では問題なく運用できています。
導入を決めた当初、私たちの会社では「本当に大丈夫か」という議論